星のまたたき
この夕べ 降り来る雨は 彦星の
漕ぎゆく舟の 櫂の散りかも
※万葉集第十巻より。詠み人知らず
七夕が近いから…でもないのだろうが、プラチナ色に輝く北斗七星の夢を見た。その夢の中で、私は夜空に浮かぶ不思議な柄杓型の星を仰ぎながら、まっすぐの道を歩いていた。
そこに突然、祖父が登場。
祖父は、大正時代の慶応ボーイで、生前は、文学や音楽を愛するロマンチストだったが、同時に神経質でプライドが高く、家業をたたんだあとは、怒鳴ってばかりの人だった。でも夢の中の祖父はメチャ若く、ベレー帽なんぞを被って自転車に乗り、本当~に楽しそうだった。
「おじいちゃん、ちょっと待っててね」
綺麗好きだった祖父のため、私が茶業会館(!)を掃除してから呼びにゆくと、あれれ?もう祖父の姿がない。
でも、そこに一枚、楽しいイラスト付きの葉書が残されていて、以下の言葉が添えられていた。
「 Later ! とみこ happieness を忘れないようにな! 」
星のまたたきのような祖父の言葉に、思わずにっこり。
どうやら天国って本当にいいところらしい。
夜空の高いところから、キコキコ、自転車をこぐ音も聞こえたような初夏の夢。
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